Burn Framework (第1部): Rustで始めるディープラーニング入門
純粋なRustで構築された、柔軟で高性能かつポータブルなディープラーニングフレームワーク「Burn」の概要を紹介します。
Burn ↗ は、完全にRustで記述された包括的なディープラーニングフレームワークです。柔軟性、高パフォーマンス、ポータビリティを重視して設計されており、クラウドサーバーからWebAssembly (WASM) まで幅広い環境に対応します。
なぜディープラーニングにBurnを選ぶのか?#
PyTorchやTensorFlowが支配するPythonエコシステムに対し、Rustでの開発はプロダクション環境において強力な強みを提供します:
- メモリ安全性と強力な型システム: コンパイル時にテンソル形状や型の不整合を検知。
- C++依存関係からの脱却: 単一バイナリによる容易なビルドとデプロイ。
- CubeCLコンパイラ: 多様なハードウェア向けにGPUカーネルを自動融合・最適化。
[!NOTE] BurnはNVIDIA (CUDA/WGPU)、Apple Silicon (Metal)、AMD GPU、およびCPUでの実行をサポートしています。
最初のBurnプロジェクトの作成#
Cargoコマンドで新しいプロジェクトを立ち上げます:
cargo new burn_hello_world
cd burn_hello_worldbashCargo.toml に依存関係を追加します:
Cargo.toml
[dependencies]
burn = { version = "0.14", features = ["wgpu"] }tomlsrc/main.rs
use burn::tensor::Tensor;
use burn::backend::Wgpu;
fn main() {
type MyBackend = Wgpu;
// [!code focus]
// WGPUバックエンド上で2次元テンソルを生成
let tensor: Tensor<MyBackend, 2> = Tensor::from_data([[1.0, 2.0], [3.0, 4.0]]);
println!("Tensor:\n{}", tensor);
}rustBurnの主な特徴#
- マルチバックエンド対応: WGPU、LibTorch、Candle、NdArrayの各バックエンドを柔軟に切替可能。
- 非同期実行モデル: CPUとGPU間の非同期処理によりスループットを最大化。
- WebAssembly対応: ブラウザ上でのモデル推論を容易に実現。